こんな方におすすめ
- 英会話で相手の言っていることがあまり分からない方
- リスニング力向上のコツを知りたい方
英語を勉強する時、リーディングは比較的得意・自信があるという方が多いと思います。
それに対して、スピーキングやリスニングは苦手という人が多いのではないでしょうか?
英会話においては、相手の言っていることをそもそも理解できなければコミュニケーション成り立たないため、ある程度のリスニング力が必要になってきます。
そんなリスニング力を向上させるのにオススメなのが、「聞き流し」という勉強方法です。
この記事では、英会話学習にプラスしたい聞き流し勉強法のコツを3つご紹介します。
ぜひリスニング力向上の参考にしてみてください。
目次
英会話のリスニング力を上げるなら「とにかく聞く」のがコツ
まずは英会話のリスニング力を向上させるにはどんな勉強をしたら良いのか、そのコツについて解説します。
実際の「音」に聞き慣れると学んだ語彙が結びつく
そもそも、なぜリスニングが苦手という方が多いのでしょうか?
それは今まで学んできた語彙と「音」が正確に結びついていないからです。
その原因としては、大きく2つあります。
1つ目は、英単語の覚え方です。
日本人の多くの方が英単語を覚える際に、発音記号を意識しながら音で覚えるのではなく、文字列として覚えてしまっていることです。
その為、英単語のテストや文章を英語で書くことは出来ても、リスニングとして英語を音で聞くとなると一気に難易度が上がってしまっています。
2つめは、リスニング機会の少なさです。
中学や高校の授業は日本語で行われることが多く、テストも筆記試験が一般的かと思います。
その為、英語を耳で聞く機会が少なく、リスニング力を伸ばすことができない環境になっています。
また英語といっても、アメリカ英語・カナダ英語・イギリス英語・オーストラリア英語など様々な種類があるため、一般的なアメリカ英語は聞き取れるけど、リスニング機会のないイギリス英語やオーストラリア英語は聞き取れないということもあります。
以上のように、実際に話されている英語の音と語彙が結びついていないから、聞き取り力=リスニング力がさほど上がらないのです。
学んだ知識を定着させる「聞き流し」
ではどうしたらリスニング力がつくのでしょうか?
それは実際に話されている英語の発音を聞くのにとにかく慣れるということにあります!
そこで役に立つのが「聞き流し」という勉強方法です。
聞き流しは普段聞き慣れていない英語の文章を聞き、英語独特のイントネーションに慣れていくことができます。
もちろん、動画の種類を増やせばアメリカ英語とイギリス英語の独特な違いなどについても理解できるようになるでしょう。
リスニングに対して苦手意識のある方は、そもそも英語が聞き慣れなくて「わからない」から苦手意識が生まれてしまっています。
聞き流しである程度英語の音に対し耳を慣らすことで、苦手克服のきっかけにもなりますよ。
聞き流しはメインの勉強になる?ならない?
さて、リスニング力の向上には聞き流しが良いとご紹介しましたが、これだけでリスニングがマスターできるのでしょうか?
答えは、「マスターするためには、他の勉強方法も併用する必要あり」です。
普段日本語を聞いていても、意味を知らない単語を言われたら理解はできません。
それと同じように、英語を聞き流していても知らない単語だったらいつまで経っても理解できないでしょう。
そのため、聞き流しは語彙や文法を増やすことと並行して行わなければいけません。
また、聞いたあとに反復するなどの工夫も必要です。
この記事では、聞き流しと反復を並行して行う勉強法についてもご紹介します。
【参考:東京外国語大学「アメリカ英語とイギリス英語の発音の違い」】
【英会話のリスニング力を上げるコツ①】バイリンガルニュース
ここからは、聞き流しをメインに英会話のリスニング力を上げるコツについて解説します。
まずはポットキャスト番組「バイリンガルニュース」を利用した勉強法です。
英語の文章と日本語の文章が交互に流れるアプリ
バイリンガルニュースとは、英語→日本語が交互に流れるポッドキャスト番組。
iTunesなどで聞くことができ、アプリ版もあります。
まだリスニング力が鍛えられていない人は、ただ英語だけをずっと聞いていても理解するのが困難ですし、脳も疲れてしまうかもしれません。
その反面、バイリンガルニュースは英語と日本語が交互に流れるため、理解の助けにもなります。
聞き慣れている日本語も聞けるので、長い時間でもさほど疲れないでしょう。
また、ニュース・トピックを取り上げながらの会話を聞くため、自然とニュースも身につくようになります。
身近なニュースを聞きながら英語も聞けるので、日常と英語が結びつきやすいのが特徴です。
ニュースに使われる英語なので文法は◎
バイリンガルニュースには、普通のニュース番組のように台本はありません。
しかし、MCである2人の男女が聞きやすい発音で話してくれるため、比較的聞き取りやすい英語です。
文法についても学ぶ上で問題ありません。時には感情的になった際の会話を聞けることもあります。
また、ポッドキャスト版とは別にアプリ版もリリースされています。
アプリ版ではニュースに出てきた重要な単語をピックアップしたり、会話の文字書き起こしが読めるプランもあったりするので、語彙を増やすのにも最適です。
まずは一通り聞いてみて、それから文字起こしを読み、単語リストを確認し…というルーティンを繰り返すと自然とリスニング力と語彙が鍛えられるでしょう。
【英会話のリスニング力を上げるコツ②】スキマ時間で耳を慣らす
英会話の勉強がある程度進み、リスニング力を底上げしたい方向けのコツとして「スキマ時間を活用する」という方法もあります。
家事や移動の合間で聞き流し
リスニングを勉強するために英語を聞き慣れるという作業には、「そもそも数をこなさないと耳が慣れてこない」という問題があります。
そこで、耳を慣らすための訓練に「スキマ時間を活用して聞き流しを行う」という方法を使ってみましょう。
運転中や家事の合間などに、ラジオ感覚で英語を聴くだけです。
いつも聴く音楽の代わりに英語を聴くようにすると、スキマ時間でも英語の会話を耳に入れることができます。
言語活動をしながらはNG
スキマ時間を活用した聞き流しには、NG行動があります。
それは「言語活動(日本語の文章を打つ・読書など)をしながらの聞き流しはNG」です。
スキマ時間で聞き流しを行うのは、意識外から耳に入れるためのものです。
特に何も考えて無くても自然と耳に英会話が入ってきます。
しかし、言語活動をしながらだと全く入ってきません。
脳は2つの言語活動を並行して行うことができないため、スキマ時間を利用した聞き流し中は言語活動をしないようにしましょう。
【英会話のリスニング力を上げるコツ③】好きな洋画で聞き流し
最後に英会話のリスニング力を上げるおすすめのコツが「好きな洋画で聞き流し」する方法です。
日英字幕対応なら文法も学べる
洋画は様々なセリフが出てくるため、聞き流しに最適です。
音声はもちろん英語にしましょう。
より効率的に学ぶのであれば、日英字幕対応の作品を選びましょう。
基本的には英語音声・英語字幕で視聴して、英語字幕でも難しい箇所があれば日本語字幕を確認しながら見ることができます。
ただし、リスニング力を上げたいのであれば字幕はあくまでも補助輪です。
まずは、音声に集中するようにしましょう。
動画配信サービスやDVD・ブルーレイを使用しての視聴であれば巻き戻しもすぐにできるので、ふと気になった文章もすぐ確認できるのが嬉しいですね。
洋画が難しいなら子供向けアニメもOK
作品によってはイギリス英語とアメリカ英語が混ざったり、独特の訛りやスラングが多く使われているものもあります。
そういった作品ではうまく聞き取れない場合もあり、初心者には少し難しいかもしれません。
その場合は子供向けアニメ作品がおすすめです。
子供向けなのであまり難しい単語も出ず、聞き取りやすい英語で話すことが多く教材として向いているでしょう。
また、Youtubeの動画も選択肢の1つです。
英会話動画であれば日英字幕対応だったり、初心者向けの動画があったりと、リスニング慣れしていない方にも易しい動画もあります。難しい場合はまずはそういった動画で慣らしてみてください。
まとめ
英会話のリスニング力を向上させるには勉強法のコツが必要です。
まずは英語の発音に対して耳を慣らすと良いでしょう。そのためには聞き流しという勉強法が手に取りやすい方法です。
ながら作業で聞き流しをするのも耳を慣らすのに良い方法ですが、メールを打ったり本を読んだりしながらの聞き流しはやめましょう。
聞き流しをしたあとはなるべく復習をすると、より効果が上がります。
大事なのは聞き流しをするだけではなく、語彙を増やす・文法を覚えるという基本的な勉強も並行して行うことです。
ぜひ英会話学習の参考にしてみてください。