ロードマップは、目標に向かって期限までに成し遂げるための道しるべです。英語の勉強を始めてよいのか分からない人や、英語をもっと上達したい人にとても役に立ちます。自分が立てた目標までの全体像や、問題点、進行具合が可視化できるからです。
そこで今回は、英語の学習にロードマップを作成するメリットや方法をご紹介したいと思います。また、自分の苦手なスキルを伸ばすための解決法もぜひご参考くださいね。英語を使いこなして、なりたい自分を実現しましょう。
目次
英語の学習に向けたロードマップはまず目標を立てよう
英語の学習に向けたロードマップを作成するには、まず目標を立てることが大切です。目標設定の方法にもコツがありますよ。
今の英語力はどのくらいあるか
まずは自分の英語力がどのくらいあるのか知ることです。英検やTOEICなどの試験で測ることも可能ですが、最近では、オンラインで英語力判定ができるサイトやアプリも増えています。
・NHK出版「英語力判定テスト」:中学英語編、学び直し編、ビジネス英語編の3つのテストがあり、それぞれ文法・リスニング・会話・語彙力など全8問。
・EF SET「English Test」:リーディングとリスニングに特化した各25分ずつのテスト。15分のクイック版もあり。各種英語試験のスコアに換算する機能もあります。
目標はどのくらいのレベルか
目標レベルは、自分の目的に応じて設定しましょう。ビジネスで必要なのか、旅行に向けた準備なのかでもレベルは異なります。その他、留学や海外の友達を作りたい、字幕なしで海外の映画やニュースを見たいなど、目的はさまざまです。
また、自分の実力を把握していれば、TOEIC900点以上などのスコアを基準にしたり、英検2級合格など合否で決めるものよいです。
目標達成するまでの期限を決める
英語の学習ロードマップには、時間軸も設定しましょう。いつまでに達成するのか明確にしておくことで学習のペースも決まってきます。ただし、無理のないスケジュールを立てることが長続きするポイントです。
英語を学習する時間を毎日作れる人と、そうでない人がいるように、稼働できる時間を計算しておくと失敗しません。また、短期的な目標と長期的な目標を立てることもおすすめです。
英語学習のロードマップに問題点と解決策を洗い出す
次に、目標達成のために克服しなければいけない問題点を洗い出しましょう。苦手な分野をどのように解決したらよいのか参考にしてみてくださいね。
英会話が苦手【スピーキング編】
英語を話すのが苦手という人は多いです。文法や発音が違っていたら恥ずかしい、相手に失礼になってしまわないか不安など、理由はさまざまです。でも、アウトプットの機会を増やせば絶対に上達します。ネイティブのように話すことは諦めてみるとよいかもしれません。とにかく英語を話すのが心理的にストレスになる人には、AI相手に英会話を学習できるアプリがおすすめです。
・AI英会話スピークバディ:スピーキングに特化したアプリ。1週間無料トライアル後有料版になります。
・LingoCamp :AI英語学習プラットフォームで、スピーキングだけでなくリスニング、リーディング、語彙力と総合的に学習できます。
英語が聞き取れない【リスニング編】
英語の読み書きはできるけれど、聞き取りができない人も多いです。この場合は英語の発音や英語特有のリズムに慣れていないことが原因です。英語には、日本語にはない音も多いですし、連続した単語の変化パターンなど知らないと聞き取れないこともあるからです。
音の多聴といって、一度にたくさんの文章を聴いてざっと内容を理解する方法もよいですが、初心者なら精聴がおすすめです。比較的短い文章を丁寧に聴いて、発音だけでなく単語の意味やアクセントも確認していきます。英語のスクリプト付きのサイトやアプリもありますよ。
・Cake英会話:YouTubeの動画を題材としているので、楽しく学習ができます。再生速度の調節や英語・日本語の切り替えも。
・Voice of America「Learning English」:アメリカ国内のニュースやビジネス、文化・芸術、エンタメなどさまざまなジャンルのコンテンツがあります。スマホアプリも。
英語が読めない【文法・語彙編】
英語の読み取りやライティングが苦手な人は、まず英文法を理解して単語力を増やすことを優先しましょう。英語の基本文法をインプットしたら、問題集で何度も繰り返し学習して定着させます。そのさい、分からない単語の意味を調べて、発音や使い方も覚えてしまいましょう。
覚えた文法や単語は必ずアウトプットします。英作文で日記を書いたり、書いたものをスピーキングする習慣をつけるのがおすすめです。
英語の学習をロードマップに沿って進める3つのメリット
英語の学習をロードマップに沿って進めると次のようなメリットがあります。
ゴールまでの全体像が分かる
作成したロードマップを時間軸が分かるように図式化しておくと、ゴールまでの全体像が明確になります。進行具合をみながら学習のペースを調整したり、足りない勉強を増やしたりしてもよいでしょう。ゴールまでの方向性からズレることなく、最短距離で目標を達成できます。
やるべきことを可視化できる
ロードマップには、現時点から目標達成までの課題と、解決にいたるプロセスが示されています。やるべきことを可視化することで、どの程度達成できたのかを自分で把握しやすくなります。英語学習のモチベーションも維持することができます。
まとめ
英語の学習には自分にあったロードマップを作成すると効果的です。まずは、現在の自分の英語スキルや目標レベル、達成までの時間をよく検討してみましょう。目標達成のために克服するべき問題点を明確にしておくことが大切です。
日本人はとくにスピーキングやリスニングが苦手といわれています。英語には特有の音やリズムがあるからです。でも、最近ではストレスなく、しかも楽しく英語の学習ができるサイトやアプリがあるので活用してみるといいですよ。